センター試験が終わった。

試験直後、我が理系の生徒の点数が今ひとつ物足りない思いであったが、

ふたを開けてみると、

全国的に上位者の点数が低いことが判明。

逆に我が生徒たちがなかなか頑張ったということになった。

しかし、大手予備校が集計したデータを見ると、

どうも全国の上位者の層が薄すぎる。

数学の難化が最大の原因のようであるが、

それにしても、何かパワーが無さ過ぎるのだ。

「ゆとり教育」という言葉が頭をよぎる。

大きく話が跳ぶが、

給食費を払わない親が相当な数に上っていることが問題になっている。

大人たちの規範意識の低さが指摘されていた。

この国は大丈夫なのだろうか?

いや、センター試験の成績のふがいなさと、

給食費未払いを短絡的に結びつけて

安易にことを断じているわけでは無論ない。

最近、遠くに近くに、目にし、耳にする諸々のことを

総合していやが上にも沸いてくる感懐なのである。

どうも、この国も病膏肓に入りつつあるのかもしれない。

個々の問題に個別に対処してどうなる段階ではないのではないか。

もう一度、一から社会全体を底上げする必要があるような気がしてならない。