受験生もこの時期になると,

勢いある顔をしている受験生と,

浮かぬ顔をしている受験生とに別れてくる.

物事は,始めの一歩をどう踏み出すかで

底知れぬ悪循環に陥って下降路線をひた走ることもできれば

良い循環を生み出して上昇曲線を明るくたどることもできる.

ここが人生の面白さであろう.

マイナスの第一歩は,

悩む,落ち込む,他人に原因を求める…

といったものの見方である.

決して失敗したことそのこと自体がマイナスの第一歩なのではない.

失敗をマイナスと捉えて,誤った,後ろ向きの認識をかぶせていくことが

マイナスの第一歩なのである.

こういうものの考えをしたとたん,

マイナス・スパイラルが勢いよく始まる.

若者がやるべきは,

知力,体力をプラス・スパイラルとして向上させていくことに尽きる.

その第一歩は物事をプラスに捉える,プラスにすべく捉えることである.

そうして自分の知力,体力が向上するよう

自分に良い負荷を掛ける事である.

ただ,それだけなのだ.

こんなうまい話があるだろうか.

受験生であれば,

一日英単語を20個ずつ憶えていくのでは負荷がかからない.

一日100個憶えるのだ.

次の日90個忘れたとしても構いはしない.

めげずに憶え続けるのだ.

数学の難しい問題を4時間考え続けるといい.

朝から晩まで英語を読んでみるといい.

わくわくするようなプラス・スパイラルが始まるのだ.

精神力はどうやって付けるのかって?

知力,体力を付けるべく喜んで負荷を掛け続けていけば

同時に精神力も向上せざるを得まい!

他人の経済的バックアップのもとに

一日中,自己の向上に専念できる若者が実にうらやましい.

あっ,いかん,いかん.

「うらやましい」という認識が,マイナス・スパイラルの入り口だ.

若者に負けず,私も頑張ろう!