明るさというか、無邪気というか

そういうものがまず性格の根本にあるべきだと思う。

真面目なのはいいのだが、

内向きの生真面目さを持つ生徒がいて

そういう生徒を見ていると、実に気の毒なのだ。

本人は実に理知的に、主観を排し、

理詰めでものを考えているつもりなのだが、

実は、本人の根本的な内向きの性格に縛られていて

退廃的な結論しか出てこない。

自分が大学に受かることは、

誰かを蹴落とすことになるという“正義感”さえ発揮する。

人間は、成長し、変化し、発展していくことに意味がある。

なぜ明るさが必要かというと、

明るくないと発展的な結論が出てこないからである。

「明るさとは何でしょう」

また、そんな生真面目なことを・・・。

そんなことはとりあえずほうっといて、

わくわくする方向に歩みだすことだ。

小さい子供はとにかく明るく、朗らかに育ってほしい。

小さいうちから塾に行かせるよりは、

自然の恵みや友達とのじゃれあいに

わくわく、どきどきする体験が優先であるに決まっているのだ。

これから子育ての方々には

とにかく子供に明るさを育ててやってほしい

明るい家庭、明るい親であってほしい。

笑いのない家庭でいいはずがない。

真面目に損をしている生徒を見るにつけ

そう願わずにいられないのです。