昨日、昨年の昼間部生が訪ねてきてくれた。

現在都内の国立大学に通っている。

私が知らない間に、自習室で勉強していた生徒一人一人に

コーヒーを差し入れてくれていた。

スタバのコーヒーであるから

決して安くない。

なんという心の優しさであろうか。

今日、大手の予備校に今年度最終の講義に行ったら

授業が終わったとき、一人の生徒が前に出てきて

クラスのみんなが書いた色紙を私に渡してくれた。

彼の「起立」という掛け声で

全員が立ち上がりお礼を言われた。

高校の卒業時には良くある光景であるが

予備校では初めての経験である。

正直、大変嬉しかった。

来年もここで教えようと思ったことである。

やはり、10代の若者たちは純粋で素直である。

その穢れなさにほだされる自分のこころには抗しがたい。

世の中に多々理不尽なことがはびこり、

こちらの心まで錯乱されかねないところを

こうした純粋な若者たちに救われるのは

嬉しいことである。

純真な彼らを大きくまともに導いてやれるだけの実力を

今の大人たちが持たなければ

彼らの純真さに申し訳が立つまいと

つくづく思い入ったこの二日間であった。