人間にはプライドが必要である。

プライドがあるから頑張れるのである。

しかし、このプライドを履き違えると悲劇というか、

喜劇が起こる。

プライドにも本質的なプライドと

表面的な、浅はかなプライドとがある。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉は

本質的なプライドこそ本当のプライドであることを

教えている。

将来立派になるためには、

今の未熟をさらけ出すことを嫌がるべきではない。

今の未熟をかばって、恥をかくまいとする行為は

プライドを間違って理解しているのである。

自分がライバルと見る相手に

表面的にもよそよそしく当たるなどというのも

勘違いしたプライドである。

プライドでも何でもそうだが、

結局常に何が本質かと考える習慣を持つことである。

受験勉強の内容しかり、

日常生活しかりである。

入試に合格する実力を付けることと

模擬試験でよい成績を取ることと

どちらが本質的であるか

だれでもわかることである。

本質を見る習慣を持つと

物事を立体的に見れるようになる。

当然それが学力向上につながっていくのである。

ちょっとした心がけで

物事はよい方向に向かうものである。