私の姪の5歳になる息子は

一人っ子である。

つまり喧嘩する兄弟がいない。

姪は頻繁に私の母

(自分の祖母であり、子供の曾祖母)のところに

子供をつれて来るそうだ。

狙いのひとつは子供を鍛えることにあるらしい。

82才の私の母はまだ5才の曾孫と対等に口げんかをする。

普通なら、子供の憎まれ口には

目を細めて、かわいい、かわいいでやり過ごすのが

世間の相場だろうが、

母は負けていないらしい。

もちろん母も確信犯のところがあるわけだが

今の時代、子供があまりにやさしく、やさしく扱われて、

打たれ弱くなっている面がある。

学校の友達の一言、先生の一言で

大きく落ち込んでしまうことさえあるのである。

人間には打たれづよさが必要である。

「かえるの面に・・・」も困りものだが、

他人の言葉に簡単に折れてしまうのも困る。

他人からの批判をしっかり受け止める強さと

それを頑張りに活かすたくましさが大事である。

他人からの批判を大いに喜ぶ心構えが必要であろう。

無視するのは強さではない。

受け止めてばねにするのが

本当の打たれ強さである。