暑さが相かわらず厳しいが

暦は容赦なく9月に向かっている。

受験生にとっては

たっぷりあったはずの夏期の勉強時間が

確実に少なくなってきたことに気付き、

いくばくかの焦りを感じる時期である。

焦るとあれもこれもが気になって

多方面に手をつけ成果が上がらず、

ますます焦りをつのらせて悪循環に陥るケースが多い。

焦った時はとにかく一つことに絞ることである。

ピンチに陥った投手が

まずワンアウトを取ることに専心するのと同じである。

本来受験勉強の最良の方法は

一つを確実にしていくことに尽きる。

膨大な量を誇る数学という教科も

まず一分野たとえば2次関数を徹底してものにすることである。

私は大手の予備校にも教えに行っているが

ある生徒が相談に来たのでその話をしてやると

早速実行したそうで、

夏期講習で行くとその生徒が

講師室前で待ち構えていて

「分かるということが実感できました。

是非お礼を言いたくて・・・」と

いい笑顔である。

東大の文?を受けるということであるが

すぐ実行するところがえらい。

要は実行するかしないかだけなのである。

御託を並べる前に

確実に一つことを実行すること、

それが最良の悩み解決法である。