先日、地下鉄に乗っていたときのことである。

私のそばに大学生くらいの若者が二人

話がはずんでいる様子であった。

電車の動きに二人がバランスを崩し

吊革のない二人が縦波のようにたたらを踏んで

すぐ隣の若者が後ろ向きに私の足を軽く踏む羽目になった。

彼はすぐに私を振り向いて「すみません」と軽く頭を下げた。

私は「あ、大丈夫だよ」と笑顔で応じたのだが、

直接私の足を踏んだわけでもないもう一人も

私に軽く会釈をする。

なかなか健全な若者たちだなあと思ったことである。

駅について二人が降りるとき

足を踏んだほうの若者がもう一度振り向いて

「すみませんでした」とぺこりと軽く頭を下げて降りて行った。

粋なハットをかぶった今風の若者である。

何もブログに書くまでのことではないと言われれば

それまでなのだが、

残念ながら最近はこういう場面は実に新鮮なのである。

顔をしかめたくなる場面が日常茶飯なのであるから。

しかし、こういう若者がまだまだいることは

確かなのであるから

その輪が広がっていくことを期待したいものである。

ちょっとした事の積み重ねが

大きな成果となっていくことは

社会生活であろうと、受験生活であろうと

どの世界でも同じである。

今日はGHS後期のオリエンテーションである。

GHS生にもちょっとしたことから始まる大きな成果を

期待したい。