国立大学の前期個別試験が終わって、

今受験生にとっては空白の時期である。

後期の準備に一生懸命の受験生も多いだろうが、

前期の合格発表まで落ち着かない日々である。

そんなとき、

世間は不正入試のニュースで持ちっきりであるが、

さて、この事件で何を考えるべきなのか?

いつの時代も世の中に愚かな者はいるのである。

盗みをして捕まれば一大事であるが、

全国で騒がれはしない。

しかし、入試問題でそれをすれば全国レベルの騒ぎになる。

京都大学を受けようほどに勉強をした学生が

その「事の重大さ」を理解できない知性とは何なのであろうか?

受験勉強で身につける知性とは何なのか、

どういう受験勉強であるべきなのか、

受験指導に携わる人々は

この事件から

そこをもう一度見直すよい機会なのではないだろうか。