現在の高校の指導の在り方が

在籍している生徒や相談に来る親御さんから

伝わってくる。

定期テストが授業とほとんど同じ問題が出るという。

もちろん実力テストではないのだから

授業で扱った英文を出したり

授業でやった問題の類題を出すことは

なんの問題もないのだが、

話を聞いていると問そのものが全く同じだったり

毎年同じ問題だったり

テストの前にプレテストをやって

その問題と同じ問題をそのまま解かせたり・・・と

要は理解を問うという本来の定期テストの主旨が

まったく無視されていて

機械的な棒暗記でしのげる、実に意味のないテストを

行っているようなのである。

初めはそういう学校があるのかという驚きであったが

今はそういう話があちこちから聞こえてくる驚きというか

恐怖に変わってきている。

この国は大丈夫だろうか?と。

政経、倫理の登坂先生となぜだろうかという話になって

要は今の学校では

授業自体が成立していないことが多いからではないかということになった。

教師が生徒を統括できていないのである。

教師の力量の問題でもあろうが、

教師が強制力を発揮しようにも

すぐに体罰だと親がマスコミが騒ぎたてる。

学級崩壊した教育現場は

その場しのぎの「教育」に逃げて

考えない日本人が増大していく。

単に教師を責めるだけでは済まない根の深さがあるのであろう。

そういう意味では

原発で次々と明るみに出る不手際

復興を遅らせる政治の混迷

これらもすべて同根ではないだろうか。

日本人全体が問題の根の深さを自覚し

意識改革をする必要があろう。