地球温暖化とは言いながら

寒い日々が続いている。

私は仙台出身であるので

「寒さには強いでしょ」と言われるのであるが

とんでもない。寒さにはこりごりである。

子供のころ、朝起きると家の中の寒暖計はマイナス8℃であった。

昔はアルミサッシではなかったから

朝起きたとき家の中の温度と外の温度は

ほぼ同じであった。

水道管が凍ってよく破裂したものである。

寒い中一番先に起きるのは母親であり、

炭火をおこして炬燵に入れる。

われわれ子供が起きるのはそのあとである。

家電製品がまだ乏しかった頃の母親は

本当に偉かったと思う。

そういう私の母親は今日が誕生日で84歳。

辰年の年女で、還暦どころか干支を7周である。

大したものである。

彼女たちの年代の人々に比べれば

われわれはまだまだ頑張れるのではないかと思う。

今年もなにかと困難が待ち受けていそうであるが

自分を悲劇の主人公に見立てることは間違いである。

まだまだ人間はやれるはずである。

前の世代がそれを証明してくれている。