体罰問題があちこちから噴き出している。

結論から言えば

子供たちが

大人たちのレベルが下がっていることの犠牲になっている

というのが私の思いである。

ひとつには体罰を科す指導者たちの

その体罰の質の異常さである。

もうひとつはそれを以て一切の体罰を悪として、

魔女狩りにも似た体罰探しが始まっている

社会全体の異常さである。

体罰は現象の問題ではなく

心の問題である。

心の問題として解決に至る体罰は必要なのである。

おそらく体罰を全て悪とする評論家たちは

教育の現場を踏んだことがない者たちである。

体罰は必要ない、話せば分かる、

それはおそらく話せば中国は尖閣の領海に入ってこない

というのに等しいだろう。

イギリスがかつて体罰一切禁止を決定して

結局その過ちを現実で知らされ復活した

という経験を無視してはならないだろう。

要は指導者、教育者の質の低下こそが問題なのに

体罰という現象を問題化している大人たちの質の低下こそが

問題なのである。

だから体罰自体をいくら禁止しても

問題は解決しないのであり

また違った形で問題が噴き出すことであろう。

大人たちの質の低下

それはいたるところで

おそらくみながうすうす

もしかするとひしひしと感じていることであろう。

そこを嫌がらずえぐりださない限り

第二、第三の問題がかたちを変えて出てくるはずである。

ともあれ、保護者たちは

残念ながら数少ない、まともな教育の場、指導者をしっかりと見定め、

大事なわが子を託すことがせめてもの緊急避難である。