私事で恐縮であるが、

タイトルの「南部先生」というのは私の高校時代の恩師である。

母校である仙台第一高等学校の同窓会会報が

今回創立百二十周年記念号ということで、

私の高1、3年時の担任であった南部重信先生が

30数ページの文を寄稿しているという情報を得て

早速取り寄せて読んでみたことである。

読んでみて改めて「素晴らしい先生だったなあ」

というのが率直な感想である。

GHSのHPやパンフに

私が高校の担任に

「お前は浪人しても東大は無理だ」と諭された旨、

公開しているがその張本人である。

ただ、私は南部先生を一度たりとも恨んだことはない。

なぜなら南部先生の助言は正しいからである。

ただ、それを覆すのがまた若者であるというのが

私の人生観だということである。

私の中では全く矛盾しないのである。

南部先生は生徒の個性と自由を尊重し

かつそれが教師の個性とおおらかにぶつかり合うことを

楽しんできた教師生活であった。

高校生という個性を知り

厳しすぎず、甘すぎず

ときにだまされた振りもしてという

実に懐の深い教師であった。

現在75歳。

私は37年間ご無沙汰してしまっている。

是非近々お礼を申し上げに訪ねていきたいと思っている。