国立大学の前期試験が終わった。

入試シーズンの山場である。

筑波大学を受けに行った生徒が

開口一番

「親がたくさん来ていて驚きました。」という。

そうしたらテレビで

東北大学の入試で

会場への輸送が間に合わず開始時間が遅れたとの報道。

理由は同伴の父母が多くて輸送能力を超えたということなそうな。

問題の核心は大学側の想定の甘さということではなくて、

大学入試にこれだけ多くの保護者が来ることの是非である。

女子学生の中に多少それがあるのは致し方ないであろう。

しかし、もう20歳になろうという男子に

親がついてくるという認識は全くおかしい。

今の親は子供を大人に育てようとするのではなく

子供を子供に育てようとしている愚かしさに気づくべきではないだろうか?

いつまでも補助車をつけていたら

自転車に乗れるようにならないという当たり前のことを

理解すべきである。

日本社会の幼稚化がこれ以上進まぬよう

大人たちが危機意識を共有すべきであろう。