人生にはそのときどきにおいて重要な決断をしなければならない場面がある。

決断とはなかなか難しいものであるのは間違いない。

いろいろな人物が入れ代わり立ち代わり現れる予備校は

決断に関して人それぞれを観察できる面白さがある。

先日訪ねてきた受験生は

親が浪人を渋ったという。

何とか頼み込んで浪人を許してもらったものの

予備校の費用に上限を付けられた。

当人はその予算に自分がお年玉等で貯めてきた貯金を足して

GHSに飛び込んできた。

人生意気に感ず、である。

その意気に是が非でも応えてやらなければなるまい。

決断力のある人間というのは

要は、本質と枝葉をしっかり区別できる眼力を持っている。

本質に確かのなものを見れば

枝葉の問題は気にも留めない。

枝葉をさかんに詮索し

それを問題とするものは

ついに物事を他に頼む弱々しさから抜けられず、

人間の主体性を理解できず

どこに行っても他をせめて成功などおぼつかない。

若者よ、健全な決断力を付けよ。

瑣末に集い、愚痴に安らって

自らの未来を閉じるなかれ、である。