昨日ある卒業生が訪ねてきた。。

昨秋、都庁に就職が決まったとあいさつに来てくれたのだが、

「初任給が出たので」再び菓子折りを持ってきてくれたのである。

なんと律儀なことだろう。

「そんなに気を遣わんでいいのに」

「いえ、たいへんお世話になりましたから」

こちらはたいへん恐縮したが

もちろんたいへんうれしくもあった。

差し障りのない範囲で都庁の話を聞きながら

都がなかなかしっかりした組織であることがわかり

まだ日本も大丈夫かな、と少しほっとしたことである。

彼が都庁に務めていちばん感心したことが

その「倫理」の厳しさであったという。

公務員であるから倫理は当然なのであるが

それが徹底している様子を

もちろん「守秘義務」を越えない範囲で話してくれ

しっかりした組織であるなあと感嘆したことである。

旅客船事故と

入学式を担任が私的な理由で欠席という報道の後であるだけに

ひときわ明るいニュースに思えたことである。

おそらく、職員には日本の首都としての誇りと使命感が

あるのだろうと思う。

組織と組織員の意識がしっかりしていることが

すべての組織の土台であろう。

日本の重要な組織がすべてしっかりしているとは言い難いが、

その数が少しでも増えることを願いたい。