最近東大の合格発表に疎くなっている。

GHSに訪ねてくる受験生は

近年医学部志望が多く、東大志望は少ない。

本郷での恒例の派手な発表風景も

工事の関係で今は行われていない(?)はずである。

定かでないほど疎くなっている。

何よりも発表翌日が、震災の日であるから

テレビ報道からも消えている。

一応仕事柄、週刊誌を買って見ると驚いた。

合格者は有名進学校出身者ばかりである。

合格者が優秀であることを否定するつもりはないが

何か明るい気持ちになれないのはなぜだろうか?

磨かれざる原石のような人材が少ないのではないかという

内心に生まれる危惧からであろう。

小さいころからの訓練で

秀才が磨きに磨かれて東大に入っているように思える。

かつての多田正行先生のような

地方の原石が入ってこそ東大の味がある。

システム化しすぎた東大入試をもうそろそろ変えないと

東大も賞味期限切れになるのではないか。

相変わらず、

「東大脳」だ

「息子3人を理?に入れた」だで騒いでいる限り

東大入試は

相変わらず“お祭り”なのであろう。

しかし、本物の人材発掘こそ必要である。

今年和歌山から来ていたKさんが

実家に戻ってきたと言って

南方熊楠記念館の資料を持ってきてくれた。

東大生の育て方より

南方熊楠のような人材がどう育つのかをこそ

マスコミは取り上げてほしいものである。