知的レベルが高く、

さらに知的渇望の強い若者は面白い。

ある高2生が国語の力をつけたいと何度か問い合わせてきた。

とりあえず、「読む」とはどういうことか、を教えてあげるから

一度来なさいと招いた。

約束の時間の3時間も前に来て「待ってます」という。

真面目で、真摯である。

こちらの話に目を輝かす。

勉強とはどうやるものか、

実力とはどうつけるものか、を話すと

その反応たるや、こちらが驚くほどである。

こういう共鳴ができる若者は間違いなく伸びる。

この時期特に味わうことの多い瞬間である。

残念ながら、昔に比べると減ってきた現実がある。

時間割がどうだ、チューターがいついるかだ、

自習室の環境はどうだ、が関心の親子が増えた。

そうした中にこういう若者に会うのは心が弾む。

日本のレベルが下がっている。

それだけに、こういう若者を大事に育てたいと思う。