毎年のことながら
受験シーズンが進むとともに
予備校探しが始まる。
GHSは東京にある予備校であるが
毎年地方からの問い合わせが多数ある。
いろいろ話を聞くと
やはり地方はまだ
難関大学、国立大学医学部や難化した私大医学部への受験指導という点で
不利であるようだ。
やむなく
有名大手の映像授業や「・・・サプリ」といったネット授業を試みるようであるが
それがダメであることにほどなく気づくようである。
一方、東京には予備校がひしめき合っている。
しかし、その中からすぐれものを掘り当てるのもこれまた難しい。
なぜならば東京の予備校は商業主義全盛であるから
耳当たりのよい表面的な「うたい文句」「キャッチコピー」に
騙されかねないからである。
「合格率80%」などというありえないうたい文句には
何かしらのからくりがある。
それを見抜くことも
受験勉強に通じる思考力の一環であると考えてはどうか。
日本は資本主義を外から取り入れた歴史があるから
我々庶民は資本主義を消化しきれていない。
温厚な性格も、悪質な商業主義に騙されやすい悲劇に結びつきかねない。
それでも問い合わせてくる方々とお話をする中で
しだいにそういう点を多くの人々がわかりはじめてきていることを
感じる昨今である。
悪貨が良貨を駆逐するのではなく、
受験という、本来社会の知性を育み、担うべき場を
良質な知性が悪知恵を駆逐して入る余地のない世界にしたいものである。