本ブログ[1] では、「信州医+100プロジェクト」と題して、
長野校の立ち上げ経緯を綴っておきましたが、
今春、長野県出身者の医学部合格者がでました!!
これを受けての「プロジェクト,進展!!」の報告です。
大都市圏はともかくとして、地方市町村域では、
医師も、医療・介護スタッフも不足しています。
「医師が赴任!!」というようなニュースが流れることで
長野県でも医療人的資源が不足していることはご承知のことと思います。
私も病院に勤務しながら、あるいは地元の医師会に参加しながら、そう感じています。
医師になるにふさわしい人格と、それに見合う学力適性をもった若者は、
長野にも潤沢にいるはずなのに、それに見合う学力を高校時代から養成できる環境が、
地方都市には無いことは厳然たる事実です。浪人してから東京か名古屋に出るしかありません。
そういう指導ができる学力・指導力を備えた人材が、地方にはほとんどいないからです。
だから、東京新宿の本部には、全国から本物の学力をつけさせてくれる場所を求めて、
受験生が集結するのです。そんな現状をみるにつけ、せめて私が住む長野では
高校生にまともに受験教育をする環境を作れないか・・・その思いがGHS長野校の原点です。
地元出身者が医学部に進み、医師となって地元にもどってきてもらい、
長野の医療を活性化したい、それに資することができたらいい。
そしてそういう取り組みが、各地方で進んでいくことが必要でしょう。
そして今春は長野県勢から、2名の医学生が誕生しました!! 祝!!
そのうち1名は信大医学部生となります。GHS卒生では三人目の快挙!!となります。
新年度からは、GHS長野校にきて(地元ですから)、今度は後輩達の「夢」の後押しを
手伝ってくれる予定です。楽しみです。
これで、本ブログ[4]で紹介した、愛知医科のEさんと合わせて+3名となります。
さらに、GHSからは、上で述べたように2名の信大医学部卒生が、信大病院や長野日赤などで
活躍の場を広げています。これで信州医は+5名。
さらに、千曲中央病院では、医学部生への奨学金制度が(看護学部生にもあります)創設されています。
金銭的な理由で、「国立医学部しか無理」という受験生は少なくありません。
だから、合格できる学力は十分あるのに、私立医学部を受験することさえためらいます。
そして、国立医学部に挑戦しつづけ、ときには夢をあきらめざるを得ない若者もみてきました。
そんな事情を、病院の理事長にお話しし、奨学金制度をつくっていただいたのです。
「そんなに優秀なのに、お金の問題で進学できないとは、なんてもったいないこと。
それは社会的損失だ。若い人の夢を叶えることができるなら・・・」
とご理解いただき、奨学金制度をつくっていただきました。
受験生の時から人格も能力もよく知っている人材ですから私が後見人となって推薦します。
すでにGHS卒生から、2名の医学部奨学生を受け入れ、一人はすでに順天医大を出で研修中、
もう一人ももう直ぐ医師となります。いずれ、そんな「生徒」たちと医療の場で
一緒に働く日が来ることになるのでしょう。これも楽しみです。
したがって、目下「信州医100-7= +93プロジェクト」進行中!!