最近,テレビ報道を見ても,
また,周りにも,病人とされる人が増えているようである.
肉体的な病もさることながら,
精神的な病名をつけられる人が増えている.
メディアにも,「パニック症」とか「うつ病」という病名がたびたび出てくるようになった.
人事と思っていたら,身近な人にも出てきた.
医者の判断が本当に正しいのか当てにならないと思うのだが,
仮に正しい診断だとしても,
この手の心の病は,ひとたび医者に病名をつけれれると,
本人がますますその気になってしまう悪循環がどうも気に食わない.
幸い医者に病名を付けられないまでも,浮かぬ顔をした人は実に多い.
現代はストレス社会だから,精神的な病が増えることも納得できるが,
何とか減らす術はないものか。
ひとつ言えることは、心の目をできるだけ外に向けることである。
こころの病にもいろいろあるだろうから,一概には言えないが,
心の病になる人は,プライドが高かったり,自意識が強いタイプが多い.
何でも自分に引き付けて考え,勝手に傷つき,疲れ果てていく.
自分,自分,自分・・・なのである.
「うつ」からの解放は目を自分から離し,外に向けることから始まる.
自分はさておき,相手にどうしてあげようかと考える習慣をつけようではないか.
それが,自分にとっても精神衛生上一番良いことなのである.
「情けは人のためならず」とは
こころの問題への知恵を含んだ,昔人の卓見だと思うのだがいかがだろうか.