先日、教師が生徒と友達のような関係で接するクラスにいじめが多い

という報道があった。

困った大人である。

物分りのよい、友達のような接し方は、初めのうちはうまくいくのだが、

生徒は馬鹿ではない。やがて、それを逆手に取るようになる。

そうなってから、厳しくしようとしても無理である。

怒って見せても効き目はない。そうしてクラスを掌握できなくなっている教師が多数いるのだろう。

これは、親と子供の間にも多い。

小さい頃に甘やかし、しつけをせず、親に対する言葉づかいの悪さをとがめもしないでいると、

やがて大きくなったときに子供を押さえられないというしっぺ返しがやってくる。

今、教師にいわゆる“タメグチ”を聞いてくる生徒が増えている。

家や学校がそれで通るらしい。

民主主義も、自分がここまで履き違えられるとは思っていなかったであろう。

封建制反対!上下関係が嫌いで・・・という人がいる。

これは、「過ぎたるは及ばざるが如し」で

何でも上下関係反対で行動すると今のような社会問題が生まれる。

親と子、教師と生徒の間に厳然たる上下関係があるのは当り前ではないか。

その中身をどうもっていくかが、大人の力量なのであり、

上下関係をなくすことが「ものわかりのよさ」なのでは決してない。