教育制度の改革が報道を賑わせている。

しかし、子供に何を教えなければならないか

という本質論をさておいて、

制度といったテクニカルな手段を論じていても

それは本末転倒なのだ。

本末転倒になるのは

その「本質」が難しいと思われるからなのだろう。

しかし、難しいことではない。

ただ一つ、「いい夢をいだかせること」

これだけである。

努力とか忍耐力とか主体性とか

身につけるべきことはたくさんあるが、

夢を描いた少年は、

夢に向かって喜んで努力するし、

夢のために

我慢すべきは我慢することを覚えるし、

主体性を持って生きていくことになるのだ。

この本質を放っておいて

我慢せよと無理強いする…

だからおかしくなっていくのである。

高度成長期に今より人々が健康的であったのは

夢をもって生活を送っていた人が多かったからではないか

と私は思っている。

夢を持っていれば少々のストレスは

乗り越えられるものであろう。

子供たちに夢を持つ喜びを教えること、

これが教育の基本であるべきだと思う。

そうすれば、他の瑣末な問題は

ひとりでに解決していくのである。

その夢が医者になることであったり、

野球の選手であったり、

ミュージシャンであったり、

いろいろでよい。

そこに個性の出る余地がある。

しかし、人間である以上、

夢を持つということ自体は

すべて共通であるべきなのだ。

夢に向かってわくわくして生きること、

これは誰もができる、誰もがそうあるべき姿であろう。