昔、教員をしていたとき、

クラス運営に失敗している担任は

一年の最初に生徒に甘かった教師たちであった。

年度の最初は生徒はおとなしく、従順である。

そこでまるで友達のように生徒に接した教師は

のちのち成長した生徒たちを抑えきれなくなるのである。

子育ても同じである。

小さい頃は従順でかわいい。

そこで物分りの良いパパ、ママとして接してしまうと

反抗期になったときに抑えが利かなくなる。

特に父親の権威を創らなかった母親は悲惨である。

子供の反抗はまず母親に来るから

母親は父親に助けを求める。

しかし、父親の権威を創っていないのだから

抑えられないのである。

今までたくさんの例を見てきたことである。

昔、学生時代、ヨーロッパを旅したとき

保育園児の集団を引率していた女性の保育士が

園児たちに対して毅然としていたのが印象深く、

今でも記憶に残っている。

厳しすぎては無論まずいが

何でも最初の段階で一定の秩序意識を築く必要がある。

大人と子供

親と子

教師と生徒

・・・

そうしないと社会が成り立たなくなる。

ひいては子供が不幸になるのである。