この冬期講習で初めてGHSにきたある高2生とゆっくり話す機会を持った。
高校のクラブの様子や学校の成績や海外ホームステイの話など
とりとめのない話をしたあと、
もしかすると本質を分かる生徒かもしれないなあと思い、
「読むとは何か」を英文を使って説いてやった。
すると、予想以上に反応がよかった。
最初は向こうがこちらを値踏みするかのような態度であったが
そのあとは明らかに態度が変わった。
何かを感じたのだろう。
各問題の解答を見事に解説することができる教師は多いが
「読むとは何か」「分かるとはいかなることか」を説いて
生徒をうならせることができる教師はそうざらにはいない。
GHSの存在意義はここにこそある。
私は受験を手段と考えている。
受験を通して「わかる」とは何かを生徒に授けたいのだ。
知識などというものは無限にある。
知識を授けることが教師の本分なのではない。
知識とは何か、したがっていかに学ぶべきかを伝授することこそが
教師の役目なのである。
GHSはその本分を貫いていきたい。
今年も志ある、純真な若者が集まってくるだろう。
そのかぎり、私は彼らに自らの全能を注ぎ込むであろう。
また、希望の一年が始まる。