ここに来て私が確かなものとして感じ始めているのは

GHSに集まりつつある若者とその保護者の方々が

感心するほどに人間としてまともであり、

そういう方々の輪が広がりつつあるという実感である。

モンスターペアレントなどが話題になる世相の中にあって

GHSに来る親たちはたいへんまともであり、

子供を愛情深く見つめ、

人との接し方も

昔の日本人の美徳をしっかり保持しておられる。

今年も多くの保護者の方とお会いしたが

こちらがほっとさせられる方が多かった。

先日遠方のお母様よりお電話をいただいた。

お母様とお会いした事はない。

息子がGHSにお世話になるとひとりで決めてきたので、

ついては電話にて恐縮であるがご挨拶をということであった。

私も本人とは一時間面談しただけであったのだが、

私が本人に対して感じたことを申し上げると、

「あ、それは私たち夫婦が息子に対して抱いていた評価と

全く同じです。そこまでご理解していただけるのであれば

息子をお預けいたします。どうぞよろしくお願いします。」

というご返事であった。

私の方が逆に、

表面とは裏腹な彼の本質をご両親がしっかり見て

そっと見守ってきたそのスタンスにとても感心したのであるが、

お母様は一回の面談で息子をそこまで見抜いてくれたことに

感謝してくれたようである。

これが出会いというものだな、と思ったことである。

もとより、GHSは小さな予備校であり、

大々的な広告などはできようはずがないが、

まともさを求めたこちらの発信を

どこかでキャッチしたまともな人々の輪が

少しずつだが着実に広がっているのを感じている。

GHSも18年目をスタートさせようとしている。

私は何か静かな、しかし確かなうねりを感じはじめている。