日本はまさしく混迷のさなかである。
経済がひどい。
大学生が就職できないのだ。
政治がひどい。
知ってのとおりである。
さらには
亡くなっている老人が何人も戸籍で生きている。
ひどい国になったものだと嘆いても仕方あるまい。
根本の原因は
日本人に一本筋が通るものがなくなったからであろう。
まがい物に目がくらんで動くようになってしまったのだろう。
要は本質的に大事なものを求める健全さが薄くなって
表面的な当面の利を優先することに毒されてしまった
天罰なのだろうと思う。
なんでも金を払えば手に入るという錯覚、
友情より自分の利を取る情けなさ、
子供の将来を考えず今の快適さを優先する親の愚かさ、
中身を教えず操作だけ教える教師の軽薄さ、
挙げたらきりがない悲しさである。
まわりをたくさんの愚かさが取り巻いている。
この愚かさに伝染しないよう注意が必要である。
毒されないための単純な基準がある。
それは相手が金儲け主義かどうかを考えることである。
どんなにうまい口車があったとしても
少し冷静に見さえすれば
金儲けか否かは透けて見えるはずである。
苦しい時代であるが
真贋を腑分けしていくにはよい機会である。