東日本大震災から明日で4ヶ月になる。

震災が自然の力を再認識させたのももちろんであったが

その範囲内とは言え

人間次第でそのなしうることが大きく異なってくることを

改めて認識できたのもこの4ヶ月であったように思う。

被災者と国全体の窮状をよそに

政治の世界があまりにも幼く

復興が必要以上に遅れているのは

まさに人災である。

政治の世界に限らず

官界、学界をも含めた

国家のいわゆる指導層・エリート層の人材の薄さを

多くの日本人が感じているに違いない。

人で成り立っている社会の幸不幸は

やはり人間次第なのである。

人づくり、つまり

教育が国家百年の計とされる所以でもある。

教育の建て直しが急務である。

しかし今の日本に必要なその立て直しの中身は

教科書を薄くするか厚くするかという問題ではない。

若者に大きな志を育てることである。

首相の進退、九州電力のやらせメール・・・

結局はすべて自己の名誉や私利私欲という志のなさに帰着する。

大きな志には私利私欲は小さくて入ってこない。

今のエリート層が本当の意味で私(わたくし)を捨て

世のため人のためという

天下国家のためという志の大きさを持っていたならば

日本はどんなか早く復興し

次の歴史的ステップへと進んでいくことができるであろうか。

これだけの大きな犠牲を出して我々が学ぶべきは

まさにこのことであろう。