あの忌まわしい震災から一年である。

今日はテレビで様々な特集番組が組まれているようである。

もちろん、私を初め現実に身内を失った者は

そうしたテレビ番組は一切見ない。

見れるはずがないのである。

しかし、身勝手ながら多くの人には

見てほしいと思う。

何かを考えてほしいと願う。

今GHSは来年の準備を進めている最中である。

今年、外部からの問い合わせや面談を進めてきて思うのは、

昨年までと人々の考えが異なってきているということである。

端的に本物志向ということである。

GHSもまもなく二十年になろうとしている。

かつては浪人の一年を小さな塾で送ろうなどという受験生は

少なかった。

本人が希望しても親が心配して許さなかった。

しかし、大手であるか、

パンフレットがきらびやかであるか、が問題ではなく

どういう学び舎かを基準に予備校を探すようになってきている。

GHSが送る資料に他と違うものを感じて訪ねてくるのである。

震災との関連は定かでないが

本当に大事なものは何かという視点が

確実に生まれつつあることを肌で感じている。

かくて今年のGHS昼間部は3月末を待たずに

締め切らざるを得ない流れである。

前もってお知らせ申し上げる次第である。