現在は私たちが感じている以上に混迷の時代にいるのかも知れない。
欧州の財政問題、中国の景気、
日中関係、北朝鮮問題・・・
何かひとつ大きなバランスを崩せば
戦後体験したことのない、
つまり戦後世代である私たちが未経験の厳しい時代になることもありえよう。
そういう厳しい時代に備えるとはどうすることか。
答えはいつも同じである。
本物志向である。
実力をともなわない肩書き、
虚構でしかない経済的財産などは
時代の激震が起こればあっという間に無に帰すものでしかない。
蓄えなければならないものは
本当の実力であり、
本当の知性であり、
たくましき人間力である。
肩書きや資格を目的に大学を目指すことは無意味であり、
大学に入ることだけが目的の
詰め込み学習、先取り学習、解法を覚えこむ学習、・・・
そうした目先の利益を追う行動は
バブル経済の行動と同じであり
遅かれ早かれ崩壊し、後に何も残らない。
どうか、受験生、そして受験生の親たちは
受験勉強においてこそ本物志向であってほしい。
来るべき未来を生きていけるかどうかがかかっているのであるから。
受験勉強をどう行なうかはそれほど重要な分岐点なのである。