イギリスで産業革命が起こり
資本主義が勢いよく発展してから
約250年になる。
資本主義は商業主義
つまり売らんかなの論理が前面に出てきて
まがい物であっても儲かるなら良心の呵責無視で売り、
買う方もその表面の見栄えのよさにころりとだまされ
嬉々として大枚を払う。
そうした歴史が続いてきたのである。
しかし、もう250年も経つのであるから、
さすがにそろそろ買う方の眼も肥えてきているのだと思う。
わが予備校界でも昨年あたりからそれを強く感じ始めている。
親も受験生も本物を求めて情報を集め回っている。
やっとウソとマコトの区別がつき始めているように思う。
「丁寧に指導します」の中身が
毎回の指導内容を用紙に書いて保護者に提示するという形式主義。
しかもその内容といえば
どの単元をやりました、
理解度はAです、
こういう点に注意しましょう、
・・・・
というお為ごかし。
これを果たして教育あるいは指導というのか・・・である。
学力とは何ぞや、
実力はどうつくものなのか、
そうした本質に触れる内容が一切ないのである。
ああ、願わくは
日本の受験生よ、保護者よ、
浅はかな大衆消費者になるなかれ、
本質を見抜きたまえ。
ただ、そう祈るのみである。