センター試験が終わって
今年の動向がおおよそ出そろった。
昨年国語の難化が話題となり
さて今年はどうかと注目されたが
やはり国語が台風の目であった。
昨年は現代文が難しかったのだが、
今年は古文と漢文がともに難しい。
受験生の中には
解いていく順番として
漢文→古文→現代文の順で解く者が多い。
今年は漢文で頭を抱え、
気を取り直して古文に移ると『源氏』でまた難しい。
この二つで多くの持ち時間を使ってしまい、
現代文を見ると第2問の小説が昨年よりだいぶ長い。
ここで大きく運命が二つに割れたようである。
一つは気持ちで負けてずるずる引きずり
普段の半分も取れなかったというタイプ。
もう一つは開き直って
とにかく猛然と現代文を処理したタイプ。
実は現代文はとても易しかったのである。
前者はメンタルで負けたために易しい現代文も取れなかった。
後者はあきらめなかったご褒美というべきか
現代文で挽回して何とか辻褄を合わせた。
中には80分の持ち時間のうち
60分を漢文・古文で使い果たし、
残り半分の50点分ある現代文をわずか20分で解いて
現代文に限れば満点近く取った者もいたのである。
勝負事においでは
メンタルなものがいかに大きいかを知る格好の材料なのではないだろうか。
不安に負けずにいかに持ちこたえるか
開き直って捨て身で突き進めるか
それが身を助けるのである。
勝手に悲観してしまうと
結局は自分で自分をつぶしてしまう。
国語は初日なので、これに落胆して
翌日の科目まで力を発揮できなかった者もいたようである。
あきらめないこと
これは勝負事の、いや、人生の鉄則である!