教育課程は10年おきに変わり、
今の高3生から新課程である。
ふと自分の高校時代の数学の教科書を見てみた。
今数列の極限は数?の範囲であるが、
昔は数?Bに入っている。
数列の章の最後に「数列の極限」の項があり
そのあと微分・積分の章に入っていく。
理にかなった流れである。
なぜこういう良いものがなくなっていくのだろう。
変えなくてもよいものを無理に変えている側面もあるようである。
今回行列が消えて、複素平面が再登場なのであるが、
行列の方が応用が広いのに、とは数学の先生の弁。
今回は「ゆとり教育」の是正ということが大きな眼目としてあるが、
あることを思いつめるとそれへの振れ幅が度を超すのが
これまでの経験則である。
文科省の諮問機関は大学の教授や学校の校長が中心メンバーとなる。
校長が現場を知っていると思うのは誤りで、
現場とは生徒や親と日々生身で接している教師である。
担任を経験している本当の現場の教師を諮問機関のメンバーに登用し
教育の方針を現実的なものにしてほしいものである。