年末を迎え、
毎年のことながら、「一年は早い」という定型句を発している。
これからまだまだ寒さが続くであろうが、
22日の冬至を過ぎ、これからは日一日と昼間の時間が長くなるのがうれしい。
アラスカのイヌイットも冬至を待ち望むという。
キリスト生誕もその希望を象徴するのだという説がある。
しかし、
受験生はセンター試験や一般入試を目前に控えて
まだまだ苦難が続く。
だが、ここを頑張った者は3月に明るい春を迎えることができる。
歯を食いしばる最後の頑張りどころであろう。
人間は頑張るほどに強くなる。
頑張る耐性がついていくのだ。
今多くの受験生は目標をセンター試験に絞り込んでいるはずだ。
センター試験はスピードを要求されるのが一番の特徴である。
80分で膨大な量の英文を処理しなければならない。
60分で数学を計算ミスなく解答しなければならない。
しかし、それに対応すべく根詰めて勉強すると
その反面の問題が生じてくる。
スピード重視の勉強を続ける分、頭が軽くなるという問題である。
生徒によってはそれによるスランプに陥ることさえある。
なかなか点数が出ず、もっともっとスピードを付けようとあせるほどに
ますます悪循環に陥る。
こういう時は、あえて逆に時間をかけてゆっくり解くことをすべきである。
点数が出ない原因は早く解こうとして頭が軽くなっているところにあるのだから、
あえて少し重ための英文をじっくり読む。
少し歯ごたえのある数学の問題(二次試験用)に時間無制限で取り組むということを間に挟むとよい。
大事なことは頭を整えることなのだ。
急がば回れ、である。
スランプにある受験生は一度試みてみるとよいだろう。