平均点の大幅な低下に騒然となった今年の共通テストが終了して一週間以上が過ぎ、
全体像が見えてきたところである。
問題の適否について当然ながら議論が巻き起こっているが、
今前線にいる受験生にとっては
まず当座の進路の選択が最優先である。
全国的に平均点と分布が下方に移動したので、
受験生がテスト終了直後に感じた絶望感ほどには状況は悪くない。
医学部志望者が圧倒的に多いわがGHS生も
今年は17人が国立大学医学部を目指して共通テストに臨み、
そのうち、
大手予備校のリサーチ結果から見て
二次試験に挑戦して合格する可能性を持つことになった生徒が12名いる。
これはなかなかの結果である。
何しろ、GHSはもともと成績の良い生徒に絞って受け入れているのではなく、
志と意欲がある受験生であれば、
今いかに成績が振るわなくとも
分け隔てなく歓迎している予備校だからである。
というより、
そうなるとむしろ成績が悪いからこそGHSを見つけ出してくるという傾向にならざるを得ない。
だからこそ、17人中12名という数字はすごいのである。
今年一番伸びた生徒は昨年よりも184点(900点満点)伸びた。
全国平均が昨年より59点下がったとの大手予備校のデータを考慮すれば
“破格”の伸びである。
もし昨年と同じ難易度であれば、
単純計算で240点以上伸びたことになるのだから。
これは言うまでもなく
彼女が“正しい学習方法”でまじめに一所懸命努力した成果である。
もちろん二次試験に臨む12名も、
なかなか良い位置につけている者もいれば、
二次での大きな頑張りが必要な者、
さらには、どうしても行きたい大学があって突き進む者、
いろいろであるから、二次の結果はまた別である。
それでもこれから一か月、最高の準備をして臨むことになろう。
現在は私大医学部の受験の真っ最中である。
みんなが自分の夢に向かって
たくましく進んでいる。
朝試験会場に向かう受験生を見ると
こちらも気が引き締まる。
是非この若者たちに栄冠を!と思わざるを得ない。
受験シーズンたけなわである。
ただただ、
悔いの残らぬよう力を発揮してほしいと願う。