世間ではゴールデンウィーク(GW)を迎えようとしている。
わがGHS生は新年度第3週に入って、意気軒昂である。
月曜日は週間テストを実施する曜日だが、
テストに臨む姿は真剣であり、勢いに満ちている。
週間テストでは上位者の氏名を掲示板に張り出す。
やはり名前が載ることは理屈抜きに嬉しいものであるから、
それが当座のモチベーションになる。
競争というのは
ときにその負の側面を問題にしなければならないことはあるにせよ、
向上や進歩の原動力の一つであることは間違いない。
人間にとって競争は不可欠の要素であり
だからこそ、人間はその競争をどう取り扱うかに知恵を絞らなければならない。
今の日本はこの競争を悪者にしすぎるところがあるのではないか。
競争には勝者がいるとともに敗者がいる。
優しさの時代である。
敗者の辛さを分かってあげなければ・・・。
否、いっそできるだけ敗者を出さないようにしよう。
で、幼稚園の運動会では手をつないで横並びでゴールさせよう、ということになる。
何かがおかしい・・・。
「傷つかない」ということがいいことなのか。
それはあまりに視野が狭い。
一生傷つかない人生を送れるならばそれもいいが、そんなことはありえない。
傷つくことを避けるのではなく、
傷ついたときにどう立て直し、それをどう次のステップの原動力にするか、こそが重要なのだ。
大いに競争し、大いに傷つくべきである。
傷ついて立て直す力を付けるのが若さというものである。
風薫る季節となって
今は一年で最もよい季節と言えるかもしれない。
GWも受験生にとっては勉強の書き入れ時である。
大いに頑張って、大いに競争力を付けてほしい。
それは生きる力を付けることでもあるのだから。