いよいよ新年が始まった。
冬のすがすがしい空気の中、箱根路を大学生が走る姿は
理屈抜きに日本人を明るくする。
それにしても彼らの走るスピードの速いこと、速いこと。
私が100mを全力疾走するような速さで20kmを走るのだから
若さというのはすごいものである。

わがGHS生も年末年始恒例の「共通テスト実戦演習」を頑張りとおした。
本番では二日に分けて行う7科目分の問題を朝から晩まで一日で解く問題演習を
3日間続けるのであるから、大したものである。
GHS開校以来続いている一大イベントである。
生徒も準備するスタッフも大変であるから、やめようかと思うこともあるのだが、
卒業生たちが「あれは絶対やった方がいいですよ!」と述懐するものだから、
コロナ禍の2021年を除いて続けてきている。
卒業生が差し入れを送ってくれたりで、応援してくれるのもありがたい。
今年の生徒に感想を聞いてみると、
「時間配分や解き方を変えたりしていろいろと実験できてよかったです。」
「だんだん慣れてきて80分英語を解くのが苦でなくなってきました。」
など、好評である。
やはりやめられないか・・・。

若者は我々年配者には理解できないほどに
適用力があり、体力があり、脳体力がある。
彼らの頑張りは我々をも勇気づけるし、
日本を明るくするものであろう。
今全国の若者がそれぞれの分野で頑張っている。
であればこそ、若者を指導する大人たちは
彼らがまがい物に突き進むことなく
正しく成長できるよう指導していく責任がある。
表面的な、解き方マニュアルを身に着けていくような受験勉強ではなく
「本当の学力」を身につける場として開校してちょうど30年。
GHSはもう一度この原点を確認し、堅持していくことで
日本の若者の頑張りに応えていきたい。
新年にあたって改めて心する次第である。