前回25年前の卒業生の集まりが新宿の居酒屋であり
私も呼ばれて行ってきた旨お知らせした。
当時GHSが開校してまだ5年目の頃であり
浪人生より高校生が多く、
医学部受験生だけでなく、文系、理系様々な志望の生徒の集団であった。
今回集まった8人も当時高3生だったり、浪人生だったり、
GHSに2年間(高2から高3、高3から1浪、あるいは1浪から2浪)いたりと
さまざまであるが、小所帯であるだけに仲が良く、
互いによく連絡を取り合っているようである。
現在は大企業の中堅社員であったり、大学附属病院の病棟長になっていたり、
大学の教壇に立っていたり、薬剤師、デザイナーとして活躍していたりと多岐にわたっている。
見ていて皆に共通しているのは
人物がとてもよく、明るく、育ちの良さを感じさせることである。
私の女房が「こんなに卒業生がよく集まって来る予備校も珍しいんじゃない?」と言うほど
GHSの卒業生たちのつながりとGHSへの愛着は強いものがある。
それもこれもGHSに集まってくる生徒たちの質がよいからなのだと思う。
店を出る時間が迫ってきたとき皆が話に夢中になっている中
幹事役が店への清算に動き回り、私をさておいて会費を集めている。
私が「いくらだい?」と尋ねると、
皆が「先生はいいです!」
「そういうわけにはいかないよ。むしろ私が少し多めに出すよ。」と言うと
一人が「いえいえ、僕たちが立派になったということで・・・。」と笑いを取る。
あまり押すのも座の盛り上がりを壊すかなあ、と
厚意に甘えることにした。
生徒の成長を目の当たりにするのは教師として本当にうれしい瞬間である。
今回つくづく感じたのは
やはりGHSの良さの1つは生徒の質の良さだなあということである。
生徒それぞれの、人がらというか、
何という表現が適切だろうか・・・
「育ちの良さ」という表現が一番良いように思えるが
そういう意味での生徒の質のよさ。
「育ちの良さ」というのも裕福という意味ではなく
根っこにある人間性、育てられてきた人物の良さである。
だから正直になところ
親たちにしても子供をGHSに預けておくことに安心できるのだろうと思う。
もちろん、予備校・塾は学力を付ける場であるから
GHSはその面でまさるものであることは前提である。
今回も卒業生の一人が
「先生に教わった文章の読み方は今でも役立っていて
今自分の子供に教えています。」
「今会社で量子コンピュータを扱っていますが、その論理も実は同じなんです!」
と語ってくれる。
そうした前提は当然として
手前みそではあるが
それを求めてGHSを探し出してきた共通性としての
GHSに集まってくる生徒たちの人柄のよさ
温かみのある生徒が集まってくるがゆえのGHSの良さ・・・
それを改めて今回の卒業生の集まりで学びえたことである。