もし人生が楽しいことばかり、
楽なことばかりであったならば、
力を養うことはしなくてよいだろう。
人生には辛いこと、じっと耐えることが付きまとう。
耐える力は人間にもともと備わっているものではない。
それは大人になる過程で養っていくしかないものである。
そしてそれは辛い思いをじっと耐え、
苦しい体験を歯を食いしばって通り抜けることでしか養えない。
打ち負かされてはおしまいである。
今度こそ!次は見ていろ!
と、未来を睨むことでしか力は創れないのである。
だから若者は競争に挑み、
敗れてもじっと耐え、這い上がることをしなければならない。
それは部活であったり、恋愛であったり・・・。
受験も結果としてそういう場になる。
今続々と大学の合否が発表になっている。
歓声の陰でじっと耐えなければならない立場もある。
しかしそれは大事なことだ。
そういう経験がなくてはあとで必ずしっぺ返しが来る。
簡単に合格した者はむしろ気を付けなければならない。
私は浪人が大好きである。
浪人の間に若者が別人のように成長していく姿を
無数と言えるほど見てきているからである。
ここで培った財産はその個人にとって何ものにも代えがたいのだ。
苦しいことは悪いことではない。
必要でさえある。
それは与えられた絶好のチャンスということなのだ。
だから落ち込んではならない。
歯を食いしばって先を見据えることである。
そうすれば素晴らしい力がついていく。
それこそが人生の醍醐味なのだ。
朝の来ない夜はない。
冬来たりなば春遠からじ。
夜にこそ、冬にこそ
力を養うチャンスがあるのだ。
