私は右翼ではないが

日本的な義理人情を愛する者ではある。

最近のニュースで派遣労働者を

簡単に解雇し、住居まですぐに出て行かせる

企業の様子を見ていて、

本当に日本はこころまで

アメリカに占領されてしまったのだなあと

やるせない思いであった。

丁度先日英語の授業で

日本企業が利潤追求第一の西洋型をそのまま採用するのではなく

日本型経営と調和させることによって

1990年代の不況を見事に生き延びた

という内容の英文を扱ったところだったのだが、

世代交代した経営者には受け継がれそうにないようだ。

今回の急激な不況が来る前に

すでに正規社員と非正規社員との格差や軋轢は

隠然とではあるが問題となっていた。

今回の不況で一気に表面化した感がある。

正社員は春闘で自らの賃上げを要求することはあっても

リストラされた非正規社員が

寒風吹きすさぶ厳冬の路頭をさまようであろうことに

こころの痛みを感じない。

自分たちの給料を下げて

昨日まで隣で働いていた非正規社員が

ペット以下の生活にのたうつのを防ごうと

手を上げる人は出ないのであろうか。