新年度が始まって一ヶ月が経ち、

誰もがそれぞれに現実と出会う過程に入る。

中には順調この上ない受験生もいるであろうが

当初の勢いのようにはいかない現実に戸惑うケースの方が多い。

難関に挑むとはそういうことなのだから

至って当然の成り行きであり、

難関に挑んできた先輩たちの誰もが経験し、

潜り向けてきた道である。

試練に立ち向かう力を

人間は決して生まれ持っては来ない。

成長の過程で養成していくほかないのである。

頑張り力も学力と同じで

努力によって創っていくものなのである。

壁にぶつかっている受験生は

頑張り力を創るチャンスに出会っているのだ。

そこで逃げては頑張り力はつかない。

果敢に挑むことである。

しかし、学力をつけるに

いきなり難問に取り組んでも歯が欠けるだけであるのと同様に

頑張り力の養成も基礎から初めて

次第に応用編にいくべきである。

頑張り力を付けるのに手順と体系があるのは、

学力の養成と何ら変わりはない。

昔は社会が頑張り力を付ける体系を自然と持っていた。

今はそうなっていない。

だから受験生は頑張り力を付けるに限界を感じたら

一人で解決しようとせずに

すぐに信頼できる大人に相談するがいい。

「聞くはいっときの恥、聞かぬは一生の恥」

これも学力と同様である。