参院選挙が終わった。

立場上、選挙の結果をどう思うかを語ることは

ご法度だと思うが、

結果云々は別として、

今回つくづく思ったのは

人間、軸足が定まっていないと弱いなあということである。

軸足が定まっていないと相手に見透かされてしまう。

満を持して総理になったように見えた菅氏であったが

にわか勉強の経済政策に

結局自分の足を掬われた感がある。

政治の世界だけではあるまい。

信念のレベルで自分の軸足を据えられるかどうか、

それがその人の価値を決めてくる。

たまたまサッカーのワールドカップも重なった。

普段なら見えてこないものも

真剣勝負の世界となると本質があらわになってくるところが

人間の世界の厳しいところでもあり、

また面白いところでもある。

別な言い方をすれば、醍醐味でもあろう。

人間は誰しもそれぞれの持ち場で

真剣勝負で生きている。

教師は教師として、親は親として、

事業家は事業家として、政治家は政治家として、

あるいは受験生は受験生として。

自分の世界においてしっかりと軸足を定めること、

脚下照顧を強いられた7月であった。