生徒の実力がついていくのを目の当たりにすることほど

教師としてうれしいことはない。

出発点を知っているだけに

伸びた後の実力とのギャップは感慨深いのだ。

正しい順序に則って

確実に力をつけていく姿は

それが若者であるだけに

何か人間が別の人間になっていくような感さえある。

1年で別人になって大学に進学する生徒も多いが

何しろ受験の内容は相当な量と質があり

またこれまでのその生徒のいきさつがあるから

1年では少し時間が足りない場合もある。

しかし、2年あると確実に別人になる。

昨日は2年目の生徒3人を相手に授業をやっていたのであるが

夜7時半に初めて終わったのが10時半であった。

生徒も分かってきて目が輝いているし

こちらもやっていて楽しいのである。

こうした生徒を見るにつけ

受験生には

大学に行き急ぐ必要はない、

しっかり実力を付けてから

よい大学に行く方が良いと

訴えたい。