やっと春めいてきた。

GHSでは新しい生徒が一年後の夢に向けて

黙々と勉学に励んでいる。

いろいろな情報を聞くと

今年は全体として浪人生が増えているのではないかという

印象がある。

かつては大学は浪人経験者のほうが多く

浪人生が大学の雰囲気を作っていたから

それなりの大人社会を形成していた。

しかし、現在は受験生が減り、

わけの分からない大学がたくさん生まれ

大学の過半が現役合格者で占められるようになって

大学が幼稚化、高校化していると聞く。

浪人が増えることは社会にとってもよいと思っている。

日本の社会はいままで能天気すぎた。

今は厳しい時代で、負荷がかかっている分

人間がまじめになれる。

ここをどう乗り切るか

これからどういう社会を創っていくか

日本社会が全体で取り組んでいくべき事態にある。

厳しい時代に生きる現在の若者への同情論がある。

しかし、逆であろう。

厳しい時代に生きる若者は力をつける。

それが若者だからである。

力をつけた若者の未来は大変明るい。

浪人生もこの一年大変な力をつけるであろう。

それは学力はもちろんのこと

それ以外の人間としての力もである。

私は大いに希望を持っている。

浪人生、頑張れ。