最近いじめの問題で
学校の校長や教育委員会の面々が
カメラの前で事情説明をする場面を度々見る機会があり、
多くの人が教育者たちの呆れた人物像を目の当たりにしている。
こんな人物が校長をやっているような学校に自分の子供を預けたくないなあ、
と思っている親も多いのではないか。
はじめはきわめて例外的な学校なのだろうと思っていたであろうが
度重なる報道を通じて
どうもこの連中は例外というわけではない、
むしろ今の教育現場の最大公約数になりつつあるのではないかとの
恐ろしい疑念も抱きかねない連日の報道である。
先日、ある母親が飛び込みで訪ねてきた。
学校で子供が成績不振で苦しんでいるとのこと。
事情を詳しく聞いてみると
全寮制の学校で、中1から約6年間
学校を信頼して任せてきたという。
生真面目でコツコツタイプの女子高生なのだが
要領が悪いのであろう、
成績が伸びない。
先日担任と学年主任を交えて4者面談があったそうだが、
学校側は本人が勉強していないと主張するのだそうだ。
「成績が伸びていないということは、勉強していないということですよね。」という説明だったという。
もちろん、母親だけからの一方的な情報で事を判断することはできないのだが、
この学校の生徒をかつて3人ほど見たことがあり
皆一様に同じ頭の構造を創られているのを経験しているので
母親の訴えは信憑性が高いのである。
同じ構造というのは
分からないまま、ただ表面的に量だけ積まされている頭である。
要は教師自身が学問をできるレベルにないのである。
「成績が伸びていないということは、勉強していないということですよね。」という発言がそれを物語っていよう。
要は学校の責任を避ける事だけが関心事であって
その子をどうやって伸ばしてあげようかという方向性がないのである。
私が「お子さんは担任の教師とあまり関係が良くないのですか?」
と訪ねると、そうではないという。
なぜそう尋ねたかというと
担任が生徒に愛情を以って接しているならば
4者面談で本人を前にそういう言い方はしないからである。
これでは生徒は教師を信用しなくなるであろう。
信頼関係がない生徒と教師の間に
どんな教育を期待できるであろうか。
何でそんな学校に入れたのかなあ、というのが私の率直な思いなのであるが
しかし、受験を知らない親は
学校を信じて預けるしかないのである。
全寮制です。
塾に行かせる必要はありません。
職員室は24時間質問を受け付けます。
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心の教育だけでなく、頭の教育においても
教師のレベルが低い学校がたくさんある。
悲しいがそれは事実であり、
その現実をしっかり見たうえで親たちは慎重な学校選びをするべきである。