ストーカーに付きまとわれた挙句、殺害され、
犯人も自殺するという
何とも痛ましく、またやるせない事件が報道されている。
何と人の命の扱われ方の軽いことであろう。
再三にわたるストーカー被害を警察が把握しながら
なぜその命を護れないのであろうか。
しかも、逃げていた被害者の女性の居場所を犯人に漏らしたのが
警察だという。
「今にして思えば、もう少し配慮が必要だったと思う」というのが
警察の反省の弁。
何なのだろうか、このレベルの低さ、頭の悪さ、心のなさは・・・。
親は子供が病気になれば寝ずに看病してその命を護ろうとする。
もう高齢で寿命と考えてもよいような親でも
病気になれば子は八方手を尽くして情報を集め
よい病院を探し、奇跡が起こる薬はないかと尋ね回るのである。
それだけ人一人の命を護ることに身内は必死である。
それは個人の命はその人だけの貴重な歴史の積み重ねとしてあり
かけがえのないものであって
一度失われたら終わりであり、
二度と取り返しはつかないことを知っているからである。
警察も情けないが
警察だけの問題ではない。
こういう問題は社会全体のレベルの問題なのである。
法に不備がある。
官僚、政治家も悪い。
何度同じ問題が起こっても
それをすぐ改正していく機動性がない。
国民も悪い。
こういう問題が繰り返し報道されながら
人々は「かわいそうに」と思うだけでそれ以上関わろうとはしない。
つまり、社会全体の問題なのである。
人権尊重を中国に教える資格が日本にあるであろうか。