人生は短く、またはかないもの、
これは古人がさかんに言い残してくれている
間違いのない真理である。
その短い人生に何を見い出すのか。
毎日何の苦労もなく、
ただ怠惰に一生を終える人もいよう。
さてその人は幸せだったであろうか。
傍から見て何の苦労もなく、うらやましく見えたとしても
当人は同じことの繰り返しにうんざりしていたであろう。
どんなに楽しい毎日でも
そこに何の進歩もなければ
それは空しく、はかないもの以外の何物でもないことを
浦島太郎の物語は見事に後世の人々に発信してくれているのである。
人生の価値はひとえに進歩に、発展にある。
去年より今年、今年より来年と進歩していくこと、
そこには毎瞬毎瞬新たな出会いがあり、喜びがある。
一年後に違う自分になっていること、
これが人間にだけ与えられている宝である。
若者が夢を求めなくて何の人生であろう。
いや、若者に限らない。
どれだけ年齢を重ねようと、
明日新たな自分になっていること
来年成長した自分になっていること
それが生きることの意味である。
そこに人生の価値をしっかりと置いておけば
少々の挫折、後退に打ちのめされることはない。
そこからまた進歩していく醍醐味が味わえるのであるから。
時期柄、夢をもった若者がまた少しずつGHSの門を叩き始めてきている。
成長と進歩に価値を置く若者の集う場としてのGHSであることを
塾長として嬉しく、また誇りに思っている。