入学希望の受験生に面談をしている時期である。

面談はまさに生き物である。

生身の相手あっての面談であるから

私と面談者のアタマとココロがぶつかり合う。

私は基本的には同じことを話すのであるが、

相手によって話し方や話す順や話の深さを変えることになる。

最初から決めているわけではなく

相手次第でいろいろ変わっていくし、変えていくのである。

まさに面談は生き物なのである。

私が面談で話すことは

勉強とはどういうことなのか

分かるとはどういうことなのか

読むとはどういうことなのか

実力をつけるにはどうするのか

等々についてであるが、

志の高い受験生ほど

本物を求めようとしてくる若者ほど

その反応はすごい。

ときに涙を流さんばかりに上気して

感激する生徒がいる。

私が一番うれしい場面である。

拈華微笑は大げさであるが

高いレベルで通じ合える喜びは格別である。

この喜びを共有できる若者がますます増えていくことを

心から願うものである。