私は大手予備校にも出講しているのであるが、
ストレスに負けて、予備校を去っていく生徒が増えているとのこと。
また、ある雑誌に載った大学の教員のコラムに
ゼミでの論文指導で、学生が「称賛」しか受け入れない、
「批評」は自分への「否定」と解釈し、
「ここはよくない」との指導を「怒られた」と受け取る
との嘆きが書かれたいた。
傷つくのが嫌だというナイーブさ。
あまりにやさしく、あまりに負荷なく育ってきたひ弱さというべきか。
日本の時代的状況の反映であろう。
教師は生徒に対して腫れ物に触るように接し、
叱咤どころか、「頑張れ!」の激励もストレスを与える、と。
「這ってでも出て来い!」は昭和で終わったのか・・・。
さて、社会の状況を変えなければならないであろう。
そういう子供たちがこの先平穏で幸せに80年の人生を
生きられるわけはないのであるから。
親も教師も大人みんなが
この問題を問題として認識しなければならないだろう。