間もなく今年も終わろうとしている。

GHSは今日から4日間センター実戦演習である。

受験生は年末も年始もない。

しかしこれも一生の中では良い経験となろう。

前回も書いたように受験は将来のためのものである。

小手先のテクニックを身に着けて何とか目標大学に合格するのと

将来に役立つ「本当の力」をつけ

それは当然入試にもめっぽう強いのであって

そうして余裕をもって志望大学に合格していくのと

どちらを選ぶべきかは考えるまでもないであろう。

先日卒業生が訪ねてきてくれた。

あいにく私が留守で、留守の者に差し入れと伝言を置いて行ったようである。

彼は東北大学の建築学科を首席で卒業したそうで、

3年前某大手不動産会社に就職して、

今年なんと史上最年少のチーフに抜擢されたとのこと。

卒業生の活躍ほどうれしいニュースはない。

近況を伝えに訪ねてくれるのもまたうれしい限りである。

昨今、「生きる力」だなんだと教育論がなされるが

それは小手先の問題解答テクニックを優先した大人たちが作り出したものに、

また小手先の修正を加えようとする悪循環でしかない。

要は最初から「本当の学力」を指導すればよいだけのことである。

本当の実力を持った人間は

彼のように大学の先で大いに活躍していくものである。

日本の高校生・受験生、

そして彼らを取り巻く大人たちが

しっかりと本質を見つめて進んでいく社会であってほしい。

スーパーエルニーニョ、見通しにくい経済事情・・・

来年も厳しい状況が予想される。

そういう時代こそ

まがい物を捨て

原点に戻ってもう一度成長していくチャンスにしたいものである。